この言葉は、一人の仲間を守るためにほかの仲間の思い出を「なかったことに」し続けた主人公が未来の自分に言われた言葉です。
「なかったことにすること」で、仲間を守ってきた主人公が、最後は「なかったことにしてはいけない」と言われる場面です。
皆さんは、新型コロナウイルスが流行する前は、どのように過ごしていましたか?
おそらく、当たり前のように授業を受け、当たり前のように友人と遊んだりしていたと思います。
しかし、コロナ禍でほとんどが出来なくなってしまいました。
では「コロナ禍をなかったことにしましょう」
そんなことはできません。
「なかったことにする」ということは、コロナ禍で得たものも全て無かったことになるということ。
オンライン授業や会議の普及で、パソコンが苦手だった人は、以前よりも使えるようになったかもしれません。
「なかったことにする」ということは、また以前のパソコンが出来ない自分になるということ。
なかったことにできないのですから、そんなことを望んでも仕方ありません。
あなたがコロナ禍で得たものを最大限に伸ばし、次へ進まなければならないのです。