「ありがとう」や「お疲れ様」など、行動に対して労われることはよくあると思う。
しかし「ガンバレ!」と応援されることは、特殊なケース(受験や試合など)を除くと実はあまりないのではなかろうか。
コロナ禍では、普段とは異なる仕事をしなければならなかったり、例年のデータが全く参考にならなかったりと今までとは違う方向に頑張らなければならない場面が多いだろう。
そのために思いがけないようなミスをすることもあるだろうし、そもそも行動が失敗に終わることもあるかもしれない。
そんなときに「ありがとう」や「お疲れ様」と言われても素直に労いと受け止められず、仮に善意で言われていたとしても皮肉のように受け止めてしまうかもしれない。
しかし「ガンバレ!」と言われたなら、仮に行動が失敗に終わったとしても「次はガンバレ!」という風に受け止めることが出来るし、行動の前に言われたならば、純粋に応援されていると受け止めることが出来るだろう。
また、「ありがとう」や「お疲れ様」などは言ってもあまり恥ずかしいとは思わないが、「ガンバレ!」は少し気恥ずかしさを感じる。
しかし、歌の中でならあまり気恥ずかしさも感じないのではなかろうか。
私は、「THE BLUE HEARTS」の活動をリアルタイムに知っているわけではない。それでも知っているのは名曲として語られているからだ。いま、文化は存亡の危機にあるが、このように語り継がれるためには、死に絶えてはならないのだ。